検証と理解

気づけば9月もラストスパート、昼はすごしやすく夜は若干ゃ肌寒い時期となりました。

どうも、ゆくりのです。3連休はいかがだったでしょうか。私はあっちらこっちら動き回って休むのやの字もない有様でした。

今回はある1枚の写真をめぐっていろいろ気づいたことを適当にまとめていきます。ではさっそくこの1枚を

8011D 特急ニセコ大沼国定公園にて

よくある俯瞰構図の1枚。この1枚を撮る前はどの構図で撮ろうかいろいろ迷っていました。カメラが2台も3台もあれば撮りたい構図をすべて撮影できますが私は1台しか持っていないので慎重に考える必要がありました。結果的にジェネリック風景写真になりましたが、これはトリミングすれば他の理想の構図にもなるかもしれないという期待とチキった自分の弱さによるもの。それはさておき、もしここでもっとズームしたり違う切り位置で撮ってたらどうなっていたのでしょうか。ここで検証していきます。

 

はじめにドアップから

ここまで大きくすれば違うよさがでてきていいかもしれませんが、これではどこで撮ったかがわかりませんね。編成写真にしても木で隠れて様になっていませんしここまできてわざわざ編成写真かともとられてしまいます。

次にちょいアップで

これだけでもサイズ感は伝わってきますが上の部分が海か湖かわからなかったり、下にも湖があるのがわからないなど、まだまだ足りない箇所があり、多少もったいなさを感じます。

 

最後にほぼ原形

ここまでくると主役である列車が豆粒ほどになり正直見つけづらいですが、大沼のサイズ感、地形などがわかりやすく収まり伝えたい情報がちゃんと伝わるかと思います。

 

さて、ここまで理想の構図を色々検証してきましたが一つ気づいたことがありました。鉄道写真はこうやって完成していったんだなと、一度「型」ができてしまったためそれ以上のものを撮るのが難しくなっていったんだなと。

昨今、TwitterInstagramなどのSNSGoogleの画像検索で似たような構図の写真ばかり出てくると言われていますが、その理由の一つを垣間見た気がしました。てっきりリスキーな勝負を避けているだけかと思っていましたが、すでに写真の「型」ができてしまっていたんですね。

もちろん冒険して、自分だけの構図と撮影地を発見するのも大事だとは思いますが、自分が撮りたい!と思った構図を撮る、あるいは万全な条件が約束されているところで手堅く仕留める方がリスクが小さいと思いますし、なにより満足感が大きいかと思われます。私も有名作例の劣化版コピーしか量産できない人間なので、自分が検索モノで見た作例を真似するだけで終わってしまいます。が、ここ最近の時間のない引退ラッシュのカツカツスケジュール的にそれで満足するほかないのです。だって、絶対に失敗できないのだから。

もう引退するものはどうすることもできませんが、これから走る新しいものはまだまだチャンスがあります。その列車を撮影するときは定番ショバだけでなく、できるだけ自分だけの構図と撮影地を発見していきたいなと感じました。

まとまりのない湿っぽい〆になってしまいましたが、またいつかお会いしましょう。でわでわ。