ひとり東北見聞録 Day4-FINAL(最終回)

※シリーズものです。はじめから読みたい方はDay1からご覧ください。

 

山形に到着し、福島から乗り続けてきた719系ともここでお別れ。VVVFじゃない古臭い威勢のいい駆動音とやたらキーの高いドアチャイムが印象的でした...

 

時間があったので駅前をぶらり。新幹線が乗り入れているだけあってかなり発展しているように感じました。新函館もこれくらい発展してほしかったんだがなぁー、どこで差がついちゃったんだろね(隣の函館は景観の都合上高層ビルが建てられないんだとか)

S-PALって?

東北エリアの主要駅ではS-PALなる文字をよく見かけました。何かのブランドなのでしょうが、一体どんなものなのか気になったのでこちらも少し見ていくことに。

帯広のエスタみたい

S-PALとは一体何なのか、それは仙台に拠点を構える南東北駅ナカ商業施設だったのです。こっちで言うとこのエスタにあたる存在でしょう。

かなり階数があるそうなので、最上階まで行ってみることに

最上階からの眺め

最上階の窓から。場所はさっきの看板の少し上の窓と思われ。

山形駅前(と山が少し)を見渡せます。てっきり新幹線ホームがあると思っていた場所が、実は商業施設の一部だったと知り少しびっくり。でも見掛け倒しではない辺りがかなり好感

時間も時間なので再び入場すると、ここにきて初めて山形線701系に遭遇。

719系ほど標準軌車特有のデブっぽさは感じませんでした。元が元だからな

山形線701系山形新幹線新庄延伸に伴って導入された車両で、米沢~新庄間で運転されています。どういうわけか板谷峠の峠越え列車には入らないのが不思議

快速仙台行

山形からは3日ぶりとなるE721に乗車。何から何まで都会的な電車で次の目的地 仙台を目指します。

行きは雨で景色が見られなかったので、帰りに晴れてよかったです。こちらの峠越えもかなり見ごたえがある風景をしていました。VVVFサウンド、東日本らしい車内放送とともに流れる景色のギャップが最高。北海道の電車は特急街道の直線しか走らないので、都会の電車が山奥を走るだけで楽しいんですよ

新幹線、東北本線と合流

周りの景色が高層ビルに変わり、新幹線の高架や本線と合流すると、いよいよ旅の終わりが見えてきました。

仙台駅

仙台に到着。やはりオレンジ色の駅舎が落ち着きます。

あ? 走るなすび???

14番線に到着の列車は回送列車です、という明らかになんかありそうなアナウンスが聞こえてきたので振り返ると、噂の新型新幹線E8系の姿が。この頃はまさに試運転中で、あちらこちらで見ることができたそうです。あいにく私は撮る気があまり起きなかったのでテキトーに撮っておしまい。いやー撮りに戻ればよかったかな

仙台でも駅前をブラブラ。大変いい雰囲気でした

アリオにも行きたかったのですがあまりにも遠くてあきらめ

地下鉄らしいよ

ここにもS-PAL

せっかく仙台に来たので磁石で動く地下鉄を見に行こうと思ったのですが、時計を見てビックリ。もうすでにかなりカツいことに気づきます。お土産も昼食もまだ買ってないので、こちらも泣く泣く断念...。新型車が来る前に見ておきたかったのですが....

仙台のおみやげ

東北に、宮城に来た以上これを買わずして帰ることはできません。宮城名物ずんだ餅

力餅と合わせておうちに帰ってからたっぷり楽しむことに

仙台の701系

圧倒的車幅差

昼食とお土産の購入を済ませたところで入場。もう時間があまりありませんが、性懲りもなく電車の撮影を続けます。701系はあまり興味がありませんが、E721系と連結していたのがおもしろかったので記録。この異種形式連結できたんですね

最後の走者 SAT721

仙台からは仙台空港鉄道SAT721系に乗車。どう見てもE721系 これが今回最後に乗る本州の電車になります。かなり余裕を持たせていたはずでしたが、帰りのヒコーキは16時発なのでちょっとの遅れも許されない状況に(どこで時間配分間違ったんだろう)

なにも起こらないことを祈るしかありません。

後藤慶太国際空港

さすが快速列車というだけあっていろんな駅をすっ飛ばしていきます。仙山線もこれくらい早かったらいいのにと思いつつも、いよいよゴールである後藤慶太仙台空港に到着です。

チェックインの締切がすぐそこまで迫っているので駆け足でカウンターまで向かいます。快速列車だから間に合ったものの、本当に危なかったです。日本だから30分前ダッシュが通用しますが、海外で、ましてLCCを使うときに同じ手は通用しません。今回使うピーチが和製LCCであることに感謝。

端から端まで走らされる

なっがい保安検査の列で足止めされながらも、無事に保安検査を通過。LCC特有の隅っこゲートまで急ぎますが、パネルには何も出ていません。まさか、嘘だろ...!? 嘘だと言ってくれよ!!!

ここにきて間に合わなかったとか最悪ですよ!? 

果たして私ゆくりのは仙台から帰ることができるのでしょうか!????


も な く 案 内 開 始

小さいながらも迫真の案内表示に安堵のため息が出ます。マジ、寿命縮みましたよ

なにはともあれ間に合ったのでよかったです。

4日間のワクワクをありがとう

そんなこんなで搭乗開始。北海道に帰還します

帰ってきて最初に見る いつもの光景

そうしてヒコーキは無事新千歳に到着。4日間の大遠征が終了した瞬間でした。

感動をありがとう!

ちなみにこの後乗ってた列車が西の里でシカを轢いて最後の最後に災難に見舞われることになったのですが、それはまた別のお話。

 

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☆あとがきとか☆

 

ゆくりのDのひとり東北見聞録をご覧いただき、またたくさんの星を付けてくださった読者の皆様、ありがとうございました。

私10何年生きてきて今回が初めての南東北旅行となったのですが、行ってみた感想としては  同じ雪国でも北海道とはかなり違って見えたという結論に至りました。仙台に降りてから最寄りの駅まで歩いてすぐに瓦屋根の日本家屋が出てきたり、紅葉と雪が同居していたり、なんていうかニッポンの風景を見せつけられているようで大変楽しかったです。鉄道面でも、新幹線が乗り入れている駅や街の規模、単線で山の中にある路線を電車で行ったり、北海道ではなかなかできない体験ができたのが印象的でした。

今回の本命 空転対策による増結

さて、今回の遠征のテーマはズバリ「211系っぽい電車の記録」「秋限定の増結の記録」だったのですが、覚えていてくれたでしょうか?

この旅行自体が719系、ひいては板谷増結のために企画され、1年近い時間をかけて計画したもので、この度ようやく実現という形に至りました。しかしここで問題が発生しました。空転対策の増結は今まで”必ず”11月の頭から行われることになっていたのですが、2022年をもって廃止されたことが明かされました。そんな!ここまでやっておいてそれはないだろと思った矢先、案の定空転による遅延が発生し、見事増結が復活し撮影することができました。(まぁなかったら私がレールに落ち葉を括りつけましたが)

行く時期も入念に検討し、11月最初の連休か、3週目の連休かというところで迷いましたが、確実に仕留めるため後者を選択。それが今回の結果につながったのです。

 

そして前にも述べたように、719系はすでに部品のストックが底をついており、基本番台から部品をもぎ取って生きながらえているゾンビのような状態になっています。そして板谷峠そのものも、地下トンネルという存在によって激変しつつあります。そんな中、時代に合わせて姿を変えてきた山形線の日常を、変わらない板谷峠の一面をこの目で、この体で触れることができたことを光栄に思います。そしていつの日か、必ずまた再戦することをここに誓います。

 

最後になりますが、私の拙い独り言を最後までご覧いただきありがとうございました。

それでは、またいつか~~~