※シリーズものです。最初から読みたい方はDay1からご覧ください
昼飯も済ませたところで旅の本命である山形へ向かいます。
今回乗る路線 仙山線にはご立派にも快速列車が走っており、単線の峠区間を相当な速度で走ってくれるそうです。
今回乗る電車はE721系。なんとなく北に縁のありそうな数字ですが何ら関連性はありません。
今回乗る電車は”たまたま”E721-1009編成でした。なんか見たことあるような...
でも無関係です。
撮ってた動画より切り抜き。いよいよ仙台を出発です。
出だしこそ晴れ間の見える空模様でしたが、街を抜けるとだんだん怪しい色の雲が。
この時期は晩秋だったので、紅葉なども割といい感じでした。
作並に到着。快速列車といえど、実際には宮城県内が各駅停車、作並から先が通過駅ありという区間快速みたいな運行方式を取っています。単線だからというのが大きそうです。
4分ほど停車していたのでその間に天候確認も兼ねて降車。やはりというか、案の定雨が降っていました。宮城と山形の間には山があるので、雨雲をこのあたりの山が受け止めていたのでしょう。
仙台から1時間ほど揺られて山形に到着。宮城に続いてこちらも初訪問です。
子供の頃DVDでよく見た山形駅。本当に子供の頃見たまんまの景色が広がっていました。
町の規模的に函館辺りと近いはずですが、駅前の規模が段違いです。新幹線が直接来るというのはこういうことなんだと思い知らされましたね。
山形でも時間があったので買い物がてら付近を散歩してみたり
山形からは奥羽本線(山形線)に乗り換え、宿がある庭坂まで向かいます。
料金を見てぶったまげました。県境またぐからそりゃそうか...。フリーパスはまだ使えないので大きな痛手です
新幹線が当たり前のように乗り入れる駅。半ば特急の代わりとも思えるミニ新幹線は、東北と東京をグッと近づけ、気軽に行ける場所にさせたと言えます。
山形からは719系電車が旅のお供となります。719系は今回の旅に大きくかかわってくるキーともいえる存在です。
全国にいる211系フェイスの電車で最も北にいるのが719系で、現在は山形線に24両のみ生き残っています。 今回はこの電車をたっぷり味わうために東北に来たと言っても過言ではありません。
乗車電はY-12+Y-1の編成。山形線の719系は山形新幹線開通と同時に導入された車両で、新幹線のレール幅(1435㎜)に合わせて台車を新調したため5000番台という振り分けがされています。山形新幹線は今度の改正から3回目の世代交代が始まりますが、普通列車は今なお開業時の車両を使っています。そのため、ある意味では生き証人ともいえるでしょう。
雨降る山形駅を出発、VVVFじゃない特徴的な駆動音を唸らせ一路米沢へ向かいます。
山形を出てすぐに大きな車両基地が飛び込んできました。これは山形新幹線車両センター。山形新幹線と山形線の車両が所属する基地で、在来線の車両なら全般検査が実施できるほどの設備もある、らしいです。(ただし台車やパンタは郡山送り)
蔵王駅。家の屋根を見ると北海道でもよく見る傾斜のついた屋根をしています。冬の山形はよほど雪が降るのでしょう。
蔵王を抜けると両方から紅葉で色づいた山が見えます。
撮影した時期は11月の後半ということもあってか今にも雪で白く染まりそうです。
「ゆ」のインパクトに思わず撮影。駅の中に温泉があるらしいです
1時間するかしないかというところで米沢に到着。
山形線はこの駅を基点に列車の両数や本数が変わっており、福島方面へ走る列車は一気に短く、少なくなります。私は福島方面に南下するので、もう一度乗り換えすることに
米沢からも719系に乗ります。
この先には板谷峠という難所があり、その過酷な環境からかつてはスイッチバックで乗り越えたそうですが、今は2両編成の普通列車でかるがる~だそう。鉄道技術の進歩はとどまるところを知りません。
米沢では1時間以上ヒマするのでいろいろ撮影
17時半、米沢を出発。外はもうすっかり真っ暗
30分ほど揺られて峠に到着。なぜか”峠”が固有名詞で使われている駅です
峠駅はこの旅行で立ち寄ることがほぼないと確信した場所なので無理やり訪問。
とりあえずで降りてしまったので次の列車が何時か確認するとなんと1時間後。それもそうですが日中の本数が悲惨です
自分以外には一人しか降りていませんでした。その一人もどこかに消えてしまったので、なにか不味いものでも見たのでしょうか。シェルターの屋根にあたる雨粒の音だけが響き渡り、非常に気味の悪いひとときだったのを覚えています。
ヒマなので色々撮ってると、突然踏切が鳴り出したので何が来るのか待っていたら新幹線がゆっくりと通過していきました。それも乗客が一人もいない、私はユーレイでも見たのでしょうか??
なにより恐ろしかったのが、熊出没の警告でした。本州にいる熊はツキノワグマで、ヒグマより小柄なのが特徴ですが、ここ1ヶ月ほど秋田の人食い熊が話題になっていたので一気に恐怖心がマキシマムに。待合室に鍵をかり、最大音量でホラー淫夢を流してヤツに備えました。私にとっては心霊体験より熊の方がよっぽど恐ろしいです
そんなこんなで長い1時間がようやく経過。庭坂に直行です。
こんなバリあぶねーとこ脱出や脱出!
庭坂駅に到着。冷たい雨が降っててとにかく寒い
雨でずぶぬれになりながら
本日の宿に到着です。
翌日の撮影に備えて体力とバッテリーを温存します。
庭坂の宿に到着したところで、今回はここまで。
3日目からいよいよ本格的に撮影デー。それではまた今度