思い出を追いかけて ~流氷特急オホーツクの風~

秋もすっかり過ぎ去り、道北では雪景色も見られるようになってきたこの頃。

どうも、ゆくりのです。しばらく日本から飛び出して北米でエキサイトしていました。その時の記録とかはまた別の機会に載せるとして、今回はちょっとだけタイムリーなネタを。

流氷特急オホーツクの風で使用されていた車両(イメージ)

その昔、北海道では冬になると流氷が見ごろを迎え、それに伴う臨時列車が運転されていました。流氷特急オホーツクの風です。ノースレインボーエクスプレスを使用し毎年冬の雪深いシーズンに札幌から網走まで走っていました、

私はずっと昔(と言ってもせいぜい8年くらい前)に1度だけ乗ったことがあり、旭川までの短い道のりを楽しんだものです。そんな思い出がある流氷特急ですが、この夏ノースレインボー引退に伴うメモリアル運転で復活することが決定し、2015年ごろに列車が設定されなくなってから7年ぶりに同列車が石北本線を走ることとなりました。

気になる運行日は11月の19と20日にそれぞれ片道のみ。残念!19は帰国日につき撮影不可。というわけで20日の復路にすべてを賭けることになりました。

そんなわけでいざ出発。自宅に到着してから数時間もしないうちに一路網走へと急ぎます。

道中クッソ眠くなる瞬間があったのでちょくちょく撮影したり休んだり。写真は心霊スポットで有名な旧大函隧道。道中の石北峠にはたいそうご立派な角を生やしたシカがそこらじゅうに発生しており、下手な幽霊よりよほど怖かったです。だって、ぶつかったらこっちが助からないもの。

翌午前7時前、目的地に到着。一番乗りかと思いきや前日から張ってたであろう車と三脚がすでにショバの一部分を占拠していました。いやぁー恐れ入った。とはいえほぼトップで撮影地入りを果たしたゆくりの、この後の怒涛の到着ラッシュが待ち受けていることなど微塵も知らずゆっくりしているのでした。

 

この日最初の被写体は4651D(多分)のヨンマル2連。立ち位置の都合でデカい面がより面デカに。ヌル光につき影はそれほど目立たず。

4654D(?)の車両。なぜか石北に花咲線の車両が当てられていました。この車両はいつ旭川の車両になったのでしょうか? それとも元から釧路車の受け持ちなんでしょうか?? ここの事情は全くの素人なので訳も分からずカメラを向けていました。

 

6082D 大雪2号 。意図せず新特急色先頭に当たりました。そして太陽もいい感じに。しかし、写真を見てもわかるように後ろがかなりアヤシイです。流氷特急は5両編成なので、このままでは1両陰に隠れてしまいます。これは別に作例を見ててわかっていたことなので私は気にしていませんでしたが、昨今の撮り鉄は少し影っただけでウヒーーョだのマンダーラだのと口うるさい  ありがたいご指摘をしてくださるので少し困っちゃん。太陽が少しずつズレるのを待ちます。

4656Dはヨンマル2連。恥ずかしながら非電化バリ順でヨンマルを撮影したのはこれが初めてでした。ちなみに朝から張っていた方は新特急通過後にさっさと撤収してしまいました。

ところで、このあたりから徐々に人が増えてきており、気づけば身動きが全く取れない状態になっていました。後から来た人もどんどん私の隙間に入り込んで文字通りぎゅうぎゅう詰めでした。ロイヤル追っかけよりひどかったかも?よく列車止まんなかったねー。

7時から待ち続けること3時間、手も足もキンッキンです。なにせ前日の雪と雨で足元がズブズブ、その上放射冷却とくれば当然冷たくもなるでしょう。冷え性を通り越して凍傷になるのではと思った矢先、いよいよその時間がやってきました。天気は曇りと晴れのせめぎ合い、5分前に雲が抜けて最高のチャンスタイムといったところ。果たして結果は────!?

 

9076D 流氷特急オホーツクの風

やりました。大金星です! 影も上手い具合に後退してくれたため5両全てがバリ順という素晴らしい結果に。8年ぶりに見た流氷特急は最高にクールでイカしてました。北米からはるばる戻ってきたかいがありました。

ところでこれは後でわかったことですが、ノースレインボーのメモリアル運転で完全に日が差したのはこの日とニセコ号のわずかな瞬間だけだったそうな。ツイてますね、私は。やはり何かを持っているような気がします。

ちなみにこの後違う場所で幕無表示を食らい失意の思いで帰宅してる中忘れ物に気づきとんぼ返りするも忘れ物が見つからず大変なことになる エキサイティングな続編は続....かない!!

だって、続編作ると続かないもの。

 

旧大函隧道

おまけといってはアレですが、道中で撮影した心霊スポットの写真でも。何か見えますでしょうか?私には何も見えません。幽霊は夏にしか出ないのでしょうかね、今度は暑い夜に行きたいところです。

それでは、また今度!