明けましておめでとうございます、今年もゆくりのDをよろしくお願いいたします。
今回は函館市電に在籍している幻の電車、501号を貸し切り函館市電全線を周遊してきました。
そもそも501号ってどんな電車?
函館市電にはいろんな列車がいますが、その中でも団体客用、イベント用といった限られた用途で活躍する精鋭部隊のような列車が存在します。そのうちの1両がこの501号なのです。
この列車は主に宴会などの団体運用に駆り出されることが多く、その見た目や内装から「カラオケ電車」とも呼ばれています。
また、一般の運用に就くことが全くないため「幻の電車」とも称されています。
前置きはここまでにして、その501号に乗り込むところから
遠目で見てもわかる見た目と路面電車離れした豪華な内装
というわけで駒場車庫に到着。すでに変わった見た目の列車がスタンバってますね。
はい、こちらが501号になります。
落ち着いた塗装ですがかなり目立ちます。
前面幕にはデカデカと ""AMUSEMENT TRAM""の文字が。
実はこの車両、登場から70年もの間活躍しているスーパーおじいちゃん。車体は五稜郭車両所で作った新しいものを使用し若作りをしていますが足回りと主要機器は全て登場時から使用されている歴史のあるものなのです。
車内に入ってまず驚いたのは、大きなテーブルとカーテン、LED電球で装飾された車内。
大きなライト。本当に市電の車内か?
さらに辺りを見回すと、カラオケボックスで見かける機材が装備されていました。
カラオケ電車の名に恥じない設備の充実っぷり。
車内の後方には流しと冷蔵庫のようなものが設置されていました。本当に宴会ができちゃいそう。
色々撮っているとあるものがないことに気づく。なんと一般運用で必要な精算機がないのである。貸切運用にステータス全振りしてるので必要ないのだろう。
車内の撮影が一区切りついたところで出発!しんこー
言い忘れていましたが、今回の貸切はこのブログの筆者以外参加者がいません。13mの列車1両をまるまる一人で貸し切れてしまうのが市電貸切の魅力。
車内にはかつて一般車だった時代の面影が多数残っていた。ボタンや広告なども興味深かったが一番面白かったのは新幹線のPRだった。
途中下車もできちゃう!?素晴らしかツアーじゃ
今回の貸切は途中下車可能とのことで2か所ほど降車駅を設定し外からの撮影も試みました。
動画撮影中にシャッターを切ったため画質ガビガビですがご愛敬。
到着を確認し急いで乗車します。
無事乗車。青柳町を後にします。
十字街にてスイッチバック。今度はどつく方面へ向かいます。
次に降りたのはお色直しが終わったばかりの公会堂がある坂。この上から撮影します。
こちらも動画撮影の都合に付き画質が悪化。ご愛敬
完全に場所を間違えた気がしないでもないですが急いで撤退。
偶然となりに比較しがいのある車両がいたので撮影。同じ車体更新車でもずいぶん顔つきが違うのが分かる。
てなわけで合流。さようなら~。
いよいよ日没も近づいてきた頃、何やら青い光がちらついているのを見かけました。
運転台のスイッチで全ての室内灯を制御できるらしいです。多い…!
旅の最後は青い電球だけ点灯し幻想的な雰囲気に。
最後に車内をパーっと撮影し降車。
501号は車庫に戻ります。
短い間でしたが素敵な空間をありがとう!
おまけ
今回の貸切は1両2万円(全額自腹)で全線周遊といった内容でしたが、正直2万円で足りないぐらい充実した貸切ツアーでした。函館市企業局交通部には感謝しかありません。
ちなみに、2万円を出せばほぼすべての車両を貸し切ることが可能なので、好きな車両を皆/個人で貸し切り!というのも夢ではないかも…!?
では今回はここらで、ばいなら~